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母は、時折、息子の顔がわからなくなっているが、今日はわかってくれた。「さびしい」と言い、「家に帰りたい」という。病院に入っているのである。
手を握っていると、うとうとする。 実は、前回の時、車に乗って、家に帰ってみた。弟の運転で帰って、家の中に入ったのだが、母はそこがどこかわからなかった。 牧師という仕事柄、多くの人たちの年をとっていくさま、病院に入り、最後にはそこで死を迎えるありさまを見てきた。 母が「さびしい」というのをどうすることもできない。 自分がさらに年をとって、どうなるのか、と考える瞬間もあるが、考えてもどうしようもないことは考えないようにしている。若い時は、いろいろ思い患って、しなくてもいい気苦労をしてきたところがある。 若い時は、本気で、自分が生きている時代に核戦争が起きるかもしれないと、たぶん、他の人たちよりも敏感に感じ、心配していた。しかし、今は、そのことをあまり心配しないようになっていた。 ところが、最近、ノーム・チョムスキーの『誰が世界を支配しているのか?』(大地舜・榊原美奈子訳、双葉社刊)を読み進めていて、「核の冬」という言葉に久しぶりに読んで驚いた。わたしが20代に心配していたことを、この高名なアメリカ人は、今まさに心配している。環境破壊の事も含めて、人類の危機を論じている。それは、主にアメリカという国によってもたらされているものである。チョムスキーは、すでに90歳を越えているが、まだ第一線で活動していて、彼の書いたものを世界中の人が読んでいるようである。 あの9.11のテロ事件が起きたとき、「アメリカこそテロの親玉だ」と喝破した人である。 チョムスキーのものを読んでいると、漠然と、これがアメリカであり、世界であるとわたしたちが漠然とイメージしているものが、かなりガラガラと崩される。「キューバ危機」でのケネディー大統領のとった行動、またオバマ大統領の政治について、全く歯にきぬ着せぬ書き方をしている。彼は辛らつであるが、どうもチョムスキーが書いていることが本当ではないかと思われる。 この著作には「キューバ危機」のことがかなりのページ、取り扱われている。この「キューバ危機」は私が中学生の時、起きた危機で、まさに米ソは核戦争の瀬戸際にまで行った。それは日本にいた中学生であった私にもわかった。その後、わたしはいくつか、「キューバ危機」についての書物を読み、映画もみた。しかし、今回、チョムスキーの著作で新たに読むことになり、私は、今世界で起きていることにあまりに無知なのではないか、と思わされている。 にほんブログ村 社会・政治問題ランキング
by kokakusouhachi
| 2018-06-11 22:22
| 随筆
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