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田崎様
辺野古のこともあるのですが、忙しい合間を縫って、このように投稿しているのは、田崎さんの引用されている聖書の箇所が「平和」に関係しているせいもあります。田崎さんは、「完全な者となりなさい。」を「ありのままでいなさい」という意味だと、言っておられると思います。しかし、ここで主イエスは、そんなことはおっしゃっていないでしょう。そうではなくて、「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」と言われているのではないでしょうか。文章には、文脈というものがあります。文脈、コンテキスト抜きに意味を理解しようというのは間違いでしょう。 マタイによる福音書5章の48節は、どういう文脈で語られているのでしょうか。新共同訳で、5章43節から引用します。 「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。徴税人でも、同じことをしているではないか。自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしていることになろうか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」 これを言われているのは、主です。主なるイエスです。イエスが言われている「天の父」は神様のことです。田崎さんには、この説明は必要ではなかったでしょう。 しかし、田崎さんにも、読者の皆さんにも考えてただきたいのですが、この文章全体のまとめとして言われている「だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」は、田崎さんの書かれているように、 「神は神として完全に存在し、 人は人として、創造の目的に従って生きよ…ということなのだ。 神様が造られたありのままの姿で…ということなのだ。」 ということになるでしょうか。そして、わたしには田崎さんには「罪」ということが問題になっていないのではないか、という疑問も生じます。創世記第3章に書かれている物語は、田崎さんにはまったくないも同然なのでしょうか。しかし、今はこの問題に入ることはやめます。時間がありません。 とにかく、5章43節から48節までのところを通して繰り返し読めば田崎さんのように解釈することは不可能なはずです。どうしたらそういう読み方ができるのかわたしには理解できません。新共同訳聖書では、43節から48節の段落を「敵を愛しなさい」という言葉でまとめた小見出しをつけています。この小見出しは、聖書本文ではなく、日本聖書協会の翻訳者たちがつけた小見出しですが、妥当でしょう。「神様は、御自分に逆らう者、従わない者にも、日光を与え、雨を降らせてくださって、神様に逆らう者たちも生きることができるようにしてくださっている。御自分に敵対する者にも愛を注いでいらっしゃる。神様の完全さとは、敵をも愛するという意味の完全さだ。だからあなたがたも神様の完全さにならって、敵を愛しなさい。」とイエスは言っておられると思いますが、田崎さんは、わたしのこの解釈が間違っているとおっしゃるのでしょうか。 わたしには、田崎さんの言われている解釈が理解できません。 ここで、一休みして、最後に、語学的なことをもう一度取り上げます。 人気ブログランキングへ にほんブログ村
by kokakusouhachi
| 2015-01-15 14:07
| 評論
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