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以下、今朝の朝日新聞33面にある記事を転載する。
私は(妻の名前)です。私はシリアの組織によって捕えられているジャーナリスト、後藤健二の妻です。彼は2014年10月25日、私から引き離されてしまいました。以来、私は彼の解放を実現するために舞台裏で絶え間なく努力してきました。私はこれまで公には話をしてきませんでした。それは健二の苦境によって世界中に作り出されたメディアの注目から、私の子どもたちと家族を守るためでした。 夫と私にはとても幼い2人の娘がいます。まだ赤ちゃんの下の娘は、健二が出発したとき、生まれてからまだ3週間しかたっていませんでした。私は、まだ2歳の長女が、再び父親に会えることを願っています。 2人が共に、父親のもとで成長して欲しいと思っています。 私の夫は、人の良い、誠実な人です。人々の苦境を伝えるためにシリアに行きました。私は、夫が湯川遥菜さんの状況をも探ろうともしていなたのではないかと思います。わたしは遥菜さんの死を本当に悲しく思います。私の思いは彼の家族とともにあります。私は彼らが経験してきたことすべてがよくわかります。 私が。健二がトラブルに巻き込まれたと気づいたのは、12月2日、健二を拘束しているグループから一通の電子メールを受け取ったときからでした。 1月20日、私は湯川遥菜さんと健二の命と引き換えに、2億ドルを要求するビデオを見ました。それから、私とそのグループの間で数通の電子メールのやりとりがあり、私は彼の命を救うため、戦ってきました。 過去20時間の間に、誘拐犯たちは、最新で最後の要求と思われるものを送ってきました。 「(妻の名前)、おまえは世界のメディアに今、このメッセージを公表するとともに、明らかにしなければならない! さもなくば、健二は次(の犠牲者)になるだろう。もし、29日の日没までにサジタ(・リシャウィ死刑囚)がトルコ国境で健二と交換する準備ができていいないなら、ヨルダン軍パイロットはすぐに処刑されるだろう!」 私は、これが私の夫にとって最後のチャンスなのではないかと恐れています。 私たちには今、彼の解放とムアーズ・カサースベス中尉の命を確保するための時間がほんの2,3時間しか残されていません。ヨルダン政府と日本政府に、2人の運命は彼らの手の中にあるということをどうかかご理解いただきたいと思います。 ヨルダン、日本政府のすべての努力に感謝します。両国の国民の思いやりの心に感謝します。私が幼かったころ、私の家族はヨルダンにいて、私は12歳になるまでアンマンの学校に通いました。ですので、私にはヨルダンと、ヨルダンの人びとに愛着と懐かしい思い出があります。 最後に、私の家族、友人、健二の仲間のみなさん。この3カ月の間、私と娘たちに見せてくださった支援に感謝します。 夫とヨルダン人パイロットとムアーズ・カサースベス中尉の生存を祈っています。 これは全文である。原文は英語だそうであるが、入手はしていない。 私は、これを書き写しながら、涙ぐんでしまったり、ため息をついたりしていた。読みながら、わたしは湯川遥菜さんの家族や後藤健二さんの家族のことを祈るのが遅かったことを思う。またヨルダン人パイロットの名前を、この声明で初めて知ったことを思っている。わたしは、やっとこのパイロットのためにも、祈り始めていたということも思わされた。 (後記) 今、テレビで、後藤さんの妻が英語で声明を読んでいるのを、声だけだが、一部紹介しているのを聞いた。(午前11時前)。ロイター通信で流されたということ。 (さらに後記) 菅官房長官は、後藤さんの妻の声明は発表の前に総理官邸も承知していたということ。 (午後6時知ったこと) 後藤さんの妻の声明の録音は、昨夜、日本時間午後10時半ごろ収録されたとのこと。 人気ブログランキングへ にほんブログ村
by kokakusouhachi
| 2015-01-30 10:07
| 評論
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